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2006年9月9日 森の勉強会1 「森の手入れとツリーイング」
 
 里山エコビレッジ事業の番外編と言うわけでもないのですが、自然の活用法について、視野を広げると言った意味も含めて、新しい取り組みをはじめました。とりあえず、月に1回程度、森や里山でできる事をいろいろとやっていこうと言うことで、初回のテーマはツリーイング。

 ツリーイングというのは、ロープを使ってする木登りのようなものなのですが、当然、荒れた森では安全にツリーイングをする事は出来ません。そこで、まずは、森の手入れが必要なのです。

 人の手の入っていない森は、気が密集していて、その全てが細い木ばかりだったり。足元にも小さな木がいっぱい生えていて、歩くのが困難であったりします。これは、森にとっても実は良くない状態。光が入らなかったり、ちょっとの風で倒れてしまったり、そうならないように手入れをしてやる必要があるんです。

 
まずは下草刈り。森の中の地面には、小さな木がいっぱい。 ツリーイング経験者は、木の登って枝払い。当然周囲は立ち入り禁止。 小さな木は、鎌やナタで充分整備できます。

 まずは、下草刈り。背丈よりも小さくて、他の木との間隔が狭い木は、切っていきます。昔は、これが薪として使われていたんです。木が可哀相だという意見もあるようですが、木は再び成長してきます。また、一度人が手を入れた森は、その自然の循環の中に人間も入っていて、人が手を入れないと、かえってその循環が乱れてしまうのです。

 今回、目的はツリーイングという木登りを目的に整備しましたが、ツリーイングでも決して木に登って楽しめればそれで良いというものではありません。木に触れ、木に登る事で、木を取り巻く環境について、人と木の関わりについて、色々と考えてもらう為の機会なのです。

 森の整備に関しても、色々な考え方があるようですが、とりあえず、地面がある程度分かるようにしていくことと、大きな木は枝払いをして、森に少し光が入るようにしていきます。ツリーイングをする際、枝があまり出ていると上りにくく、危険も増します。また、低いところの枝は、日が当たらないために、枯れているものも多いので、木にとっても森にとっても、そして遊ぶわれわれにとっても、枝払いは必要な作業なのです。

切った枝は、切りそろえてまとめておきます。 笹で覆われた平地も、鎌で再開墾。 文明の力、刈り払い機も登場。

 木も枝も、切った後はちゃんと回収していきます。持ち出すことが難しいので、一箇所にまとめて、出来るだけ森に負担をかけないようにしていきます。

 一方、笹で追われた平地を、休憩場所とすべく刈り払い機も登場です。おそらく農地だっただろうこの場所も、手を入れなくなってから何年か経ち、背丈を軽く超える笹がはびこっています。笹に加えて、蔓がいくつか巻きついているので、絡まりながら作業する事に。でも、3年目ともなると、それも慣れたものです。

 30分ほどの作業で、そこそこの広場が出来上がり、今度刈り残した笹をしっかりと刈り込んでいけば、充分くつろぐ事の出来る空間が出来ると思います。

整地して出来た空間でお昼休み。 森の中のハンモックは快適。
 
 適度に疲れてきたところで、お昼タイム。食事が始まってからしばらくは、沈黙が続いていたのは、お腹がすいていたというよりは、きっと疲れていたんだと思います。森の中で直接日が当たらないとはいえ、まだ暑さの残る季節、休む時にはしっかり休まないと体が持ちません。

 とても快適なハンモック。かなり頑丈なつくりなので、少しばかり思い人が乗っても全然平気です。ハンモックで寝転がって、爽やかな風が吹いてくると、そのまま眠ってしまいたくなります。
まずは、木にロープを引っ掛けます。 10mほどの高さにある木の股めがけて投げます。 投げているのはコレ。パウチと呼ばれています。

 午後は、ツリーイングの体験という事で、まずは木に登るためにロープをかける方法から学びます。10m近い高さに取り付けられたロープ。当然ですが、登ってかけてくるわけにはいきません。そこで登場するのがパウチと呼ばれるおもりと、そこにつながれたロープです。

 投げ方は自由だそうですが、周りにいる人に注意をして、声賭けをしてから投げていきます。しかし、コレが結構難しい。枝払いをした木であれば、目標とする木の股まで障害物は少ないのですが、まだ手入れをしていない木は、枝があちこちから出ているため、なかなか目標の場所に飛びません。

 また、全然別の場所で引っかかってしまったり、うまくいったと思っても、下からは見えない枝に引っかかってしまい、ロープが滑らない状況になってしまっては、再度やり直しです。そして、引っかかったパウチやロープは、うまく引っかかってツリーイングが出来るようになってから回収する事になるんです。

登るために、サドルを装着です。 インストラクターのお手本。軽々と登ります。 そして経験者も、簡単そうに登ります。

 で、実はパウチはうまく投げれなかったんですが、枝払いとパウチの回収は、経験者にお任せして、ツリーイングを体験させていただく事に。まずは、サドルと呼ばれるものを足と腰にはめて、自分の登るロープと繋ぎます。

 そして、そのロープに取り付けた、フットロープという足をかけるためのロープと、結び目をうまく移動させて上っていくことになります。それが簡単なのかどうかは、画像をみて判断してください。
ロープが近いと他人とぶつかり、こんな事が起きます。 非常に見苦しい光景です。 ようやく、落ち着いて登り始めます。

 予想以上に安定感もあり、高さが怖い人でなければ、恐怖心無く楽しめるのではないかと思います。ただ、慣れるまでは変なところに力を入れてしまい筋肉痛になったり、体の硬い人は、フットロープに足をかけるのが大変なので、苦労するかもしれません。

 そして、同じ木に何人も登る場合、近くにいると混乱が生じます。互いに譲らないと、見苦しい事になります。でも、森は大人気ない大人も、寛大に包み込んでくれます。

木の上で休憩中。適当な枝の上で休憩も出来ます。 ぶら下がっても休憩できます。疲れた人は、ハンモックで一休み。

 木の上は別世界。幾分風の冷たさも違うような気がします。適当な枝を見つけて座る事も出来ますし、宙に浮いたままのんびりする事も出来ます。ふと下を見ると結構な高さなのですが、ロープが与えてくれる安心感は絶大です。

 今回は、体験という事で短時間でしたが、イベントとして実施する時には1時間以上木の上に登っていたり、ぶら下がったりしているそうです。食事をしたり、時には木の上で泊まる事もあるそうです。

パウチを引っ掛けたら、頑張って回収です。 回収、ご苦労様でした。

 一方、隣で一生懸命パウチを回収して、枝払いをしてくれたお二人。どうもありがとうございました。次回ももう少し人を呼んで、始めての人にはツリーイングを体験してもらいながら、森の手入れもしていこうと思います。