| コンポストトイレ小屋セルフビルドプロジェクト |
2005年2月
始まりは寒い冬。部材の搬入からでした。
解体していただいた柱なので、費用はかからなかったのですが、運搬は大変でした。
4メートルで3寸5分の部材は、バランスを取れば持つ事は可能なのですが
その柱を持って、坂を下るとなると結構な重労働です。しかもかなりのバランス感覚を要します。

5月
コンポストトイレそのものを作る事も可能なのですが、
ここに来た人に、快適に用を足して欲しいと言うことで、便器は綺麗で清潔感のあるものにしたい。
そんな訳で、今回は電気不要タイプのコンポストトイレを買う事にしました。
国内でコンポストトイレを買おうとすると、ほとんどの場合屋外型で、小屋付きのもの。
そうすると、何百万もかかってしまいます。
ここでは、セルフビルドで小屋は建てるので、トイレ本体だけで十分です。
製品は輸入品なのですが、庭仕事ひろばというサイトで丁度いい商品を見つけ購入しました。
ちなみにコンポストトイレとは、排泄物を堆肥化させるトイレで
トイレの中には、堆肥の原料となる腐葉土やおがくずのようなものが入っていて
液体は染み出て下におり、ホースを伝ってタンクにたまり液肥として使われます。
固形物は時間をかけて堆肥となっていきます。
製品が届く頃、セルフビルドの模型も出来上がりました。
ノミとノコギリで部材の形を作り、釘を使わずに組んでいくんです。

6月〜7月
トイレの位置は活動地の端。位置はすんなり決まったのですが、どうも地盤が緩い。
当初、ピンコロと呼ばれる四角いコンクリートの固まりを置くだけの予定だったのですが、
それだけでは不安ということで、なぜか現地に大量に転がっていたテストピースで
土台を固めていく事に。

部材を切るためには、まず墨付けから始めなくてはいけません。
木材の場合、いくら3寸とか、3寸5分となっていても、そのとおりというわけではありません。
伝統的な方法を習って、墨付け用の道具を買い、部材の芯を付けていきます。
その芯から何寸という具合に切り落としたり、ほぞを空けたりしていきます。
ノコギリでも、3寸5分の堅い柱を切っていくのは結構大変な作業です。
これは、後で分かった事なのですが、この柱、かなり堅くて良い木のようです。
と言うのも、別にホームセンターで購入した柱を切った時、とても簡単に切れたんです。
それは、ここの柱の木がとても堅く、購入した木が柔らかい事を表しているようです。

部材の形成が出来てきたところで、組立を始めて行きます。
当然、素人がやった仕事なので、簡単には穴に入ってくれません。
少し差し込んでは、また削り、少しずつ調整しながら組み立てていきます。
入らない時にはかけやの登場です。
穴の大きさがまちまちだったり、位置がずれているのもあるのですが、柱自体がねじれていて
うまく入らない事もしばしばです。そんな時、折れない程度に徐々に叩いて押し込んでいきます。
こうやって釘を1本も使わずに、棟上まで組み立てる事が出来ました。
これが結構頑丈で、3人の大人が乗っても全然大丈夫。
2メートルくらいの高さですが、上から見る形式は別世界。心地いいです。

9月
小屋の枠組みの次には屋根の取り付けです。
簡素なつくりなので、垂木を通した上に、リサイクル(?)のトタン板をかけて固定するだけです。
リサイクル品なので、若干穴も空いているけれど、少しくらい気にしません。
一度使ったトタン板はまっすぐではないので、釘を打つのに一苦労です。
なにせ、板としっかりとくっつかず、浮いてしまってなかなか釘が入らないのです。
苦労して屋根をかけた後は、コンパネで周囲を囲います。
もう少し、綺麗な感じなものをと思っていたのですが、出来てしまうとなかなかのものです。
コンパネが自然素材かどうかは疑問符がつくところですが、
やはり木で出来ている分、周囲に溶け込む気がします。
2006年2月
屋根が出来た事で、トイレもようやく運び入れる事が出来、トイレらしくなってきました。
とは言え、このままではあまりに開放的過ぎるので帆布で扉にする事に。
ところでこのトイレ、使用するに当たってトイレの内部に堆肥の原料を入れ、
微生物の元になるパウダーにぬるま湯を入れて、分解を促します。
写真では見えませんが、南側の屋根にはソーラーパネルがつけてあり、
トイレの中の空気を排気するためのファンを回すようになっています。

最後に、残り半分にもよしずをかけて、中で落ち着いて用を足せるようになりました。
ほぼ1年かけて、コンポストトイレようやく完成です。
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